公民3-6 裁判所 解説

1.裁判所の地位

裁判所は三権のうち[司法]権を担当します。

 

 

2.裁判所の種類

裁判所には、大きく分けて[最高裁判所]と[下級裁判所]の2つがあります。[最高裁判所]は、国内最高の司法機関で、全国に1か所、東京都にあります。

下級裁判所]というのは、最高裁判所以外の裁判所をまとめた呼び方です。下級裁判所には4種類の裁判所があります。

 

下級裁判所のなかでも最上位の裁判所が[高等裁判所]です。おもに第二審を扱います。全国8か所にあります。

地方裁判所]は、おもに第一審を扱う裁判所で、各都府県に1か所、広い北海道には4か所の合計50か所あります。

家庭裁判所]は、特に家庭内の争いや少年事件を扱います。その数は地方裁判所と同じで、全国に50か所あります。

簡易裁判所]は軽い事件を扱う裁判所です。全国438か所にあります。

 

 

3.裁判の種類

裁判の種類は大きく分けて2つあります。

 

①[民事裁判

個人間や企業間の争いを解決する裁判が[民事裁判]です。片方が裁判所に訴えをおこすことで、裁判が始まります。訴えをおこした側を[原告]、訴えをおこされた側を[被告]といいます。両者の主張をふまえたうえで、裁判官が法にもとづいて判決を下します。

なお、裁判の途中であっても、原告と被告の両者が和解すれば、裁判は終了します。

 

 

②[刑事裁判

犯罪行為の有罪・無罪を判断する裁判が[刑事裁判]です。

犯罪が発生すると、警察官が犯罪を捜査し、被疑者を逮捕・勾留します。取り調べを行い、[検察官]が被疑者を起訴すると、被疑者は[被告人]とよばれるようになります。

裁判官は法にもとづいて被告人が有罪か無罪かを判断し、有罪であれば刑罰を言い渡します。

刑事裁判では、訴えるのは[検察官]、訴えられた側が[被告人]です。被告人は、[弁護人弁護士)]を依頼する権利をもっています。

 

なお、ニュースや新聞などでは、犯罪をしたと疑われる人物を「容疑者」と表現し、検察官に起訴されると「被告」と表現されることが一般的ですが、正確には、容疑者ではなく「被疑者(ひぎしゃ)」、被告ではなく「被告人」であることに注意しましょう(「被告」だと民事裁判になってしまいますね)。

 

 

4.[三審制

同じ事件について、3回まで裁判を受けられる制度のことです。民事裁判と刑事裁判のどちらにもあります。[三審制]がとられている理由・目的は、裁判を慎重に行い、人権を守るためです。

この制度において、第一審の裁判所の判決に不服の場合に、第二審の裁判所に訴えることを[控訴(こうそ)]といいます。第二審の裁判所の判決に不服の場合に、第三審の裁判所に訴えることを[上告]といいます。

例えば、第一審の地方裁判所の判決に不服の場合は、高等裁判所に[控訴]して第二審が行われます。そこでの判決にも不服である場合は、最高裁判所に[上告]することになります。最高裁判所で示された判断が、最終的な判決として確定します。