歴史3-2 鎌倉時代② 社会と文化 解説

1.鎌倉時代の産業

鎌倉時代には、各種産業が発達しました。

 

①農業

農業では、牛馬(牛や馬)を使った農耕や、鉄製農具を用いた農耕が行われるようになりました。

また、草や木を焼き、残ったを肥料として使うことも広まりました。 

 

同じ農地で1年に2種類の作物を収穫する二毛作(にもうさく)も行われるようになり、米の裏作(うらさく)としてを収穫しました。米を収穫した後に同じ土地で麦を育てるということです。

 

 

②商業

商業も発達しました。人が多く集まる寺社の門前や交通の要所などでは、月に数回(3回など)の定期市(ていきいち)開かれ、さまざまなものが売買されました。定期市は、単に(いち)ということもあります。

 

 

2.鎌倉文化

鎌倉時代には、武士の気風を反映した、素朴で力強い鎌倉文化が栄えました。

 

①建築

建築では東大寺南大門が有名です。この門の左右には、運慶らがつくった金剛力士像が置かれています。

東大寺そのものは奈良時代に聖武天皇が建立したのでしたね(天平文化)。

 

 

②文学

文学について確認しましょう。

まずは和歌集です。後鳥羽上皇の命令で、「新古今和歌集」が編集されました。この編集を担当した藤原定家(ふじわらのさだいえ/ていか)らの和歌が収録されています。

 

軍記物では、源平の争乱や平氏の繁栄と没落をえがいた平家物語があります。その内容は琵琶法師(びわほうし)によって語り伝えられました。

 

随筆では2作品。鴨長明による方丈記兼好法師(吉田兼好)による徒然草(つれづれぐさ)が有名です。

 

 

③新しい仏教

鎌倉時代には新しい仏教も数多く登場しました。6つの宗派の名前と開いた人物、特徴をおさえておきましょう。

 

ⅰ.浄土宗

法然(ほうねん)は「南無阿弥陀仏」(なむあみだぶつ)念仏を唱えれば救われると説いて、浄土宗を開きました。浄土宗は武士や民衆に広まりました。

 

ⅱ.浄土真宗(一向宗)

法然の弟子の親鸞(しんらん)は、悪人こそ救われると説いて、浄土真宗(一向宗)を広めました。

 

ⅲ.時宗

時宗一遍によって開かれました。一遍は踊念仏による布教を行いました。文字通り、みんなで踊りながら念仏を唱えるのです。

 

ⅳ.日蓮宗(法華宗)

念仏を唱える浄土宗・浄土真宗・時宗に対して、日蓮は、法華経の題目「南無妙法蓮華経」(なむみょうほうれんげきょう)を唱えることを説き、日蓮宗(法華宗)を開きました。

 

 

ⅴ.禅宗

念仏や題目を唱えるⅰ~ⅳのほかに、中国の宋から伝わった禅宗(ぜんしゅう)があります。禅宗は座禅によって自分で悟りを開こうとするもので、臨済宗(りんざいしゅう)曹洞宗(そうとうしゅう)がありました。

 

ⅴ-1.臨済宗

臨済宗栄西(えいさい)によって広められました。臨済宗の特徴は、幕府の保護を受けて発展したということです。

 

ⅴ-2.曹洞宗

曹洞宗はひたすら座禅を行うというもので、道元(どうげん)によって広められました。