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歴史2-4 奈良時代の文化 解説

奈良時代の文化は[聖武天皇]のときにもっとも栄えました。

そのため、その時期の年号をとってこの文化を[天平文化]といいます。

 

1.特徴

この文化の特徴は、「唐の文化や仏教の影響を受けた、国際色豊かな文化」ということがあげられます。

これは、唐の文化や制度を学ぶために派遣された[遣唐使]が、唐からさまざまな文物を持ち帰ったことなどが背景にあります。

 

聖武天皇]は、[仏教の力で国家を守る]ため、都に[東大寺]を建て、[大仏]をつくりました。

また、国ごとに[国分寺]と[国分尼寺]を建立しました。

東大寺の[正倉院]には、多くの宝物(ほうもつ)や、聖武天皇ゆかりの美術工芸品が納められました。

なかには、西アジアやインドから唐にもたらされた物品を[遣唐使]が日本に持ち帰ったものもありました。

 

唐から来日した僧に、[鑑真]がいます。正しい仏教の教えを広めるために日本に渡ろうとしましたが、何度も遭難し、失明してしまいました。最終的に来日を果たし、奈良に[唐招提寺](とうしょうだいじ)を建立しました。

 

2.さまざまな書物

各種の書物も編さんされました。

8世紀の初めに、神話・記録・伝承などをもとにしてまとめられた歴史書が[古事記]と[日本書紀]です。

地方の国ごとに神話や伝承、自然や産物などをまとめさせた地理書が[風土記](ふどき)です。

 

また、奈良時代の末には、[万葉集]が成立しました。現存する日本最古の歌集です。天皇や貴族の歌のほか、[防人]の歌や、農民の歌などもおさめられました。