世界史:19世紀の欧米諸国4-米(概略)

1.独立後のアメリカ

トマス=ジェファソン

※第3代大統領(1801~09)

・領土倍増:ミシシッピ以西のルイジアナを買収

 ※1803年、フランスから買収

 

アメリカ=イギリス戦争(米英戦争):1812~14

・イギリスから経済的に自立

※輸入が途絶え、工業化が進んだ

 

③モンロー

※第5代大統領(1817~25)

ⅰ.モンロー宣言(モンロー教書):1823

・アメリカ大陸とヨーロッパの相互不干渉を表明

モンロー主義(孤立主義外交)が確立

 

ジャクソン

※第7代大統領(1829~37)

ⅰ.ジャクソニアン=デモクラシー

・庶民中心の政治を進める

 

ⅱ.二大政党制の基盤

・ジャクソン支持派:民主党

・反対派:ホイッグ党⇒のち共和党


2.領土の拡大

西漸運動

・19世紀の西部への拡張と人口移動

明白な天命:西部開拓を正当化(1840年代~)

 

テキサス併合(1845)

・メキシコ領土を併合

アメリカ=メキシコ戦争(1846~48)の勃発

 

カリフォルニア獲得(1848)

アメリカ=メキシコ戦争に勝利して獲得

※金鉱発見⇒ゴールドラッシュ


3.南北の対立

①北部

・産業革命⇒商工業が発達

保護貿易連邦主義を主張

・奴隷制に反対

 

②南部

・プランテーション(大農場制度)

自由貿易反連邦主義を主張

・奴隷制の存続を要求

 

ミズーリ協定(1820)

・北緯36度30分を境界とする

 北を自由州(奴隷制廃止)

 南を奴隷州(奴隷制許可)

⇒南北の対立が沈静化

 

カンザス=ネブラスカ法(1854)

・住民の投票で自由州か奴隷州を決定

⇒南北の対立が再燃

ストウアンクル=トムの部屋で奴隷制を批判

 

共和党の結成:旧ホイッグ党員中心

⇒奴隷制反対


4.南北戦争

リンカン

※第16代大統領(1861~65)

共和党

・南北戦争で北部を率いる

 

アメリカ連合国

・南部諸州が合衆国を脱退して結成

 

③開戦

南部(アメリカ連合国)VS北部(アメリカ合衆国)

・当初は南軍が優勢

 

ⅰ.ホームステッド法(1862)

・公有地で5年間定住・耕作すれば無償で与える

⇒西部の農民は北部を支持

※戦後、西部開拓が進む

 

ⅱ.奴隷解放宣言(1863)

・リンカンが発表

 

ⅲ.ゲティスバーグの戦い(1863)

・勝利した北軍が優勢に

 

ⅳ.「人民の、人民による、人民のための政治」

・ゲティスバーグの追悼式典で演説したリンカンの言葉

 

④終戦:1865年

・アメリカ連合国の首都リッチモンドが陥落

・南軍が降伏

⇒北軍の勝利。合衆国再統一

 

⑤南北戦争後のアメリカ

ⅰ.シェアクロッパー

・南部で普及した小作人制度

 

ⅱ.大陸横断鉄道(1869)

・西部開拓が進む

フロンティアの消滅(1890)

 

ⅲ.重工業の躍進

・19世紀末、イギリスを抜いて世界一の工業国となる

移民が労働力となる